薬学検定試験の目的・主旨 「薬学検定試験」の最大の目的は、国民の「セルフケア」、「セルフメディケーション」を支援することにあります。 「薬学検定試験」は合格者に対して何らかの資格を与える試験ではなく、医療従事者から薬学の正しい知識を提供する 1つの手段であり、薬学の知識レベルを一定の基準で以って、客観的に評価する日本で唯一の試験です。 主催団体は、内閣府より認証を受けた NPO法人(日本セルフケア支援薬剤師センター)です。 ご承知の通り、「コンビニで医薬品を扱って欲しい」という消費者の声が強まっている中、政府の医薬品販売の規制緩和 に伴い、これまで薬局で売られていた薬が、薬剤師のいないコンビニ等の一般小売店で販売され始めています。 深夜や早朝の急な発熱や腹痛、下痢などの症状に対して応急措置が求められる緊急時に、身近で24時間営業、 しかも年中無休のコンビニがこうした要求に応えて頂けることは医療の一環としてやはり必要であり、使用したい時に 直ぐに買いに行ける環境は消費者が切望するところです。 こういった状況の中、コンビニで販売されている(あるいはこれから販売されようとする)薬の中から、消費者自らが、 自分や家族の人の急性症状に合った薬を“自分の力”で選び出すといった「セルフケア」「セルフメディケーション」を 必然的に体験するケースが多くなってきています。 とは言うものの、薬の間違った取扱いは薬害や健康被害を広げる おそれがあり、 「どれを選べばいいの?」「副作用は?」といった疑問が起こることは、ごく自然なことであり、 この部分を改善していかないと 「セルフケア」、「セルフメディケーション」は正しく進んで行かないと思います。 「セルフケア」「セルフメディケーション」の主体は国民の方々ですが、「セルフケア」「セルフメディケーション」が 国民によって正しく遂行され、効果的に進んでいくような環境作りがこれから重要になってきます。 医薬品販売の規制緩和の流れは、これからも激化すると予想され、薬剤師とのコミュニケーションを通さない販売が 今後ますます増え、消費者の自己責任が大きくなっていくと考えます。また、高齢化や生活の多様化、高騰した 医療費負担の軽減から見ても、「セルフケア」「セルフメディケーション」について、これまで以上に薬の正しい知識を 消費者にわかりやすく伝えることが急務になっています。 「薬学検定試験」は、国民の「セルフケア」、「セルフメディケーション」を、薬剤師・医師・看護師・管理栄養士など 医療従事者からサポートすることを目的としています。上述したように、これまで薬局で売られていた医薬品が薬局の 外に出て、薬剤師の居ないコンビニで販売されるような状況になっても、薬のスペシャリストである薬剤師などが、 広く国民の方々に対して実効性のある医薬品の情報を惜しみなく提供するなど、薬の取り扱いに様々な形で 関与していく必要性があり、これからの薬剤師の役割でもあると思います。 これまでも、「セルフケア」、「セルフメディケーション」をサポートする団体が幾つか立ち上げられています。 講師を招いてセミナーを開催したり、薬のことを図を使って分かり易く説明した書籍やテキストを出版するなど、 あの手・この手を尽くして、広く国民の方々に薬の正しい知識を提供する必要があります。 その「あの手・この手」の一つの手段として、今までになかった「薬学検定試験」が機能すれば良いと思います。 「薬学検定試験に合格」といった具体的な目標をもって薬のことを学習することにより、国民の方々は楽しみながら、 また効率よく正しい薬学知識を習得することができます。今まで誤解していた薬の知識を改める機会にもなります。 これにより、「セルフケア」、「セルフメディケーション」が正しく遂行され、薬によって健康をいち早く取り戻すことができ、 また薬による健康被害(薬害)をも防止することができ、ひいては高騰した医療費が抑制されると信じています。 内閣府認証 特定非営利活動法人 日本セルフケア支援薬剤師センター(薬学検定事務局) 前ページに戻る
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